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最新更新日:平成31年1月30日 一覧

2019年1月23日(水)JUIDA/JUTM/JUAV連携による初の公開実験
無人航空機の目視外飛行の実現に向けた福島ロボットテストフィールドにおける実証実験実施について

昨今、無人航空機による撮影や農薬散布、インフラ点検などの分野で利用が広がっており、新たな産業・サービスの創出や国民生活の利便や質の向上に資することが期待されており、福島ロボットテストフィールド(以下福島RTF)は大規模な実証実験を行うことが出来る数少ない施設の一つであります。
将来的な無人航空機の発展のために、福島RTFにて目視外飛行に向けた実証実験を初めてJUIDA、JUTM、JUAVという日本のドローン産業を代表する3団体が連携し、今後のドローン産業の持続的発展のために不可欠と考えられる、操縦技能・機体・運行管理システムという面での評価基準のあり方を実施いたしました。

日  時

2019年1月23日(水)  8:30~16:00

実施場所

福島ロボットテストフィールド (福島県南相馬市原町区萱浜赤沼61)

実証概要

通信塔を用いた無人航空機の大規模目視外飛行実験。機体、操縦・運用、運航管理システムについて、RTFで実施可能な評価の基準や手順について検証を行う。

スケジュール

8:30 ~  メディア説明会
9:25 ~ 9:40 実験概要説明
9:50 ~ 16:00 各団体の実証実験

参加団体

一般財団法人総合研究奨励会日本無人機運行管理コンソーシアム、一般社団法人日本産業用無人航空機工業会、東京大学、国立研究開発法人情報通信研究機構、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構、国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 電子航法研究所、株式会社日立製作所、株式会社日立システムズ、綜合警備保障株式会社、株式会社イームズロボティクス、株式会社ブルーイノベーション、損害保険ジャパン日本興亜株式会社、日立建機株式会社、株式会社ドローンママ、株式会社自律制御システム研究所、ヤマハ発動機株式会社、田中電気株式会社、株式会社スペースワン、有人宇宙システム株式会社(順不同、敬称略)

協力機関

福島県、福島県南相馬市、公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構

実証内容
    • 目視外飛行(補助者なし)を実現する運行管理システムを活用したガイドライン策定および試験実証(JUTM担当)

      今回の実証実験は、福島RTFに設置された運行管理システム(UTM)および通信塔の機能を活用した、複数のドローンによる目視外飛行試験を実施する。JUTMは福島RTFで補助者を必要としない目視外飛行を実現するために、福島RTF及び当該施設に整備された運行管理システムなどの設備を活用し、福島RTFにおける「目視外飛行ガイドライン」を策定する。このガイドラインに基づき、福島RTFが国土交通省「無人航空機の目視外飛行に関する要件」を満足できる施設か評価する。

    • 目視外飛行(補助者なし)における機体認定の評価基準作成及び試験実証(JUAV担当)

      今回の実証実験は、目視外飛行において機体が適切なトラブル回避機能を備えているかを実証し、これからの機体の性能評価を行う為の検証実験と位置付けている。そのため、今回は目視外飛行において機体が通信をロストしたケースを想定し、適切な場所に自動で緊急着陸が行えるかどうかの実験を実施する。また、福島RTFが目視外飛行における機体評価試験を実施するにあたって適切な施設であるかどうかという点を検証する。

    • 目視外飛行(補助者なし)における操縦技能認定の評価基準作成及び試験実証(JUIDA担当)

      今回の実証実験は、来る目視外飛行による運用の時代を見据え、現在JUIDAが無人航空機の運用人材の認定ライセンスとして発行している「JUIDA無人航空機操縦技能証明証」および「JUIDA無人航空機安全運航管理者証明証」を超える更に高度なライセンスを作成するにあたっての前段階として位置付けている。そのため、今回は目視外飛行時において、飛行経路に他のドローンが侵入してくる等のトラブル発生時の適切な対応の可否についての試験を実施する。また、福島RTFが当該認定試験を実施するにあたって適切な施設であるかどうかという点を検証する。

実験機体紹介

  • 自律制御システム研究所

    自律制御システム研究所

  • ヤマハ発動機

    ヤマハ発動機

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