業界動向調査 概要

• 本調査の目的

  （一社）日本産業用無人航空機工業会は、２０１７年より、「企業活動実態調査」として、当工業会会員を対象に産業用無人航空機の生産・出荷機数および金額について年間統計調査（１月～１２月）を実施。本調査は我が国の産業用無人航空機の実態把握を行う上での統計資料であるとともに、国の施策等を打ち出す上での基礎資料ともなるよう、今後も継続的に整備に努める。

• 調査の方法

  当工業会の会員（72社）に生産・販売調査表を送付し、回答のあった65社について集計を行ったものである。

• 調査結果の表記方法

  産業用無人航空機の機体の分類分けを以下のように細分化し、合計したものである。

  • 2016年～2020年

    小型回転翼、回転翼、固定翼の3カテゴリに分類。

  • 2021年～

    25kg未満回転翼（マルチコプター）、25kg未満回転翼（ヘリ）、25kg以上回転翼（マルチコプター）、25kg以上回転翼（ヘリ）、25kg未満固定翼、25kg以上固定翼、25kg未満VTOL等、25kg以上VTOL等の８カテゴリに分類。
    無人航空機に関わる付帯部品等を追加。
    ※機体分類ごとに細分化した調査結果は、会員ページに限定して公開。

  機体分類

  旧 （2016年～2020年）	2021年～
  小型回転翼	25kg未満回転翼（マルチコプター）
  	25kg未満回転翼（ヘリ）
  回転翼	25kg以上回転翼（マルチコプター）
  	25kg以上回転翼（ヘリ）
  固定翼	25kg未満固定翼
  	25kg以上固定翼
  （2021年版より新規追加）	25kg未満VTOL等
  	25kg以上VTOL等

  ※ 2023年 11月 現在

  産業用無人航空機用途別分類内容

  分類項目	概要	事例
  ① 農業	農作業を自動化・軽労化する無人航空機	農薬散布、生育調査など
  ② 林業	林業を自動化・軽労化する無人航空機	除草、資材運搬、生育調査など
  ③ 漁業・水産養殖業	漁業、水産養殖業を自動化・軽労化する無人航空機	魚群探知など
  ④ 清掃	清掃業務用で使用される無人航空機	床清掃、配管清掃、窓拭きなど
  ⑤ 検査・メンテナンス	橋、トンネル、道路、電力･ガス、鉄道、工場などの社会インフラやプラントでの検査･保守作業を行う無人航空機	配管検査、橋梁検査、外壁調査診断、防爆用配管検査、トンネル検査、架線検査、電磁超音波建造物検査システムなど
  ⑥ 建設・鉱業	建設（建築･土木）や鉱山作業を自動化・軽労化する無人航空機	測量、資材運搬など
  ⑦ 物流・搬送	物流や搬送を自動化・軽労化する無人航空機	拠点間物流、宅配工場・倉庫内搬送など
  ⑧ 災害対応	火山、地震、風水害や火災などの災害対応のための無人航空機	情報収集（監視）、被災者探索、救出、障害物･危険物の撤去処理、消火など
  ⑨ 特殊作業	原子力施設内等での特殊環境で作業を行う無人航空機	原子力施設内の保守･点検、遠隔情報収集など
  ⑩ 研究･試験	大学や研究機関で研究・試験のための無人航空機
  ⑪ 教育	教育現場などで学習を支援する無人航空機	教育キット
  ⑫ 教習	ドローンスクールの教習に使用される無人航空機	教習用機体など
  ⑬ アミューズメント	アミューズメントパークや商業施設、博物館等での施設向けエンターテイメント無人航空機	パレード、イルミネーションなど
  ⑭ 警備	施設や個人家屋の警備を行う無人航空機	警備監視など
  ⑮ その他の無人航空機　不明等	他に分類されない無人航空機	分類項目が不明など
  ⑯ パーツメーカー（付帯部品等）	無人機に搭載する機器など	パラシュート装置、カメラ装置など

  ※ 2023年 11月 現在

国内生産実績（合計）

出荷実績（合計）国内出荷

出荷実績（合計）輸出実績